腰痛の仕組み①
腰痛と言っても様々なタイプがあります
筋肉性、筋膜性、椎間板性、関節性、などなど様々あります。
今回は椎間板の腰痛いわゆる、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板症のメカニズムについてお話します。
腰の骨(腰椎)は5つの骨で構成されています
骨と骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨が存在しています。
椎間板は、粘り強い性質を持っていて骨同士の衝撃を和らげています。
また、腹筋(腹直筋、内外腹斜筋、腹横筋)と背筋(脊柱起立筋、広背筋、大腰筋)などが
背骨をとり囲むようにして支えています。
そして椎間板は、主に2つの構成物によって形成されています
それが、髄核(ずいかく)と繊維輪(せんいりん)です。
髄核とは、椎間板の中心にあるゼラチン状の組織です。
繊維輪は、木の年輪のように、髄核を囲むように何重にもなって作られている組織です。
お辞儀をしたり、身体を前に曲げる時に、椎間板が腰椎に挟まれることで
中心にあった髄核は後ろにずれてしまいます。
このように髄核は腰の動きによって移動します。
また加齢による変性、姿勢不良、激しい運動でも椎間板には負担がかかります。
椎間板の中心にあった髄核がずれることで、その周囲にある繊維輪を徐々に傷つけていってしまいます。
髄核のズレが大きくなって、繊維輪を外側まで突き破ってしまうと
その周囲にある神経を圧迫してしまい腰やお尻、足に痛みやしびれなどを起こします。
これが腰椎椎間板ヘルニアといわれる状態です。
普段の生活や仕事で、腰を前に曲げたりする動作を長時間続けていると
それだけ髄核がずれてしまって、繊維輪を傷つけてしまい腰痛につながります。
腰椎椎間板ヘルニアで悩まれてたら、是非お気軽にご相談下さい。
日曜日、祝日も診療しています。