腰痛になったら

腰痛治療

 

物理療法

物理的な刺激によって痛みの緩和や機能の回復を目指す療法です。物理療法には次のようなものがあります。

 

①寒冷療法

アイスパックや氷嚢(ひょうのう)で患部を冷やします。急性期の痛みや炎症による痛みに適しています。

患部の熱を冷ますことにより腫れや内出血を抑えるのでケガの早期回復につながります。

ギックリ腰などの急性の炎症に有効です。

②温熱療法

ホットパックや赤外線治療器などを用いて患部を温めます。慢性の痛みに適しています。

患部へ温熱を与えることにより、血行の改善、筋肉や関節の柔軟性向上などを目的に行います。

血行が改善することで患部に栄養が供給され回復力が高まります。

 

③マッサージによる血行促進

筋肉が凝り固まることによる血流が滞り、そこから痛みを生み出す発痛物質が放出されます。

痛みが生じると、また筋肉が緊張して血行が悪くなり

さらに発痛物質が出ますので痛みが増強されるという負のスパイラルに陥ります。

こうした事態を避けるためにマッサージをして血流を促し痛みの悪循環を断ち切ります。

マッサージによる刺激は、局所の血行を促進し筋肉の緊張を和らげます。

さらに、痛みの原因となる物質が老廃物として排出されやすくなるため、腰回りの痛みの軽減につなります。

 

 

④運動療法

痛みがでない範囲で筋力増強訓練やストレッチなどをすることにより

筋肉の緊張をほぐして血流を改善したり、痛みの原因となる物質の除去を促します。

また、身体機能を向上させることにより日常生活における活動性の改善をはかります。

⑤牽引療法

背骨(腰椎)と背骨の間を引っ張ることで、神経への圧迫を軽減し

周辺の筋肉の緊張を和らげて痛みを軽減します。

脊柱周辺の神経の圧迫による腰痛、ヘルニアなどに有効です。

⑥電気刺激療法

電気刺激で痛みや筋緊張の強い部分に電気を流すことにより

筋肉や血管が収縮・拡張を繰り返し、血流改善や筋肉の緊張の緩和

患部周囲の組織代謝が促進され痛みを解消します。

 

 

東洋医学治療

鍼治療

鍼は体表の主に細かい感覚神経を刺激し、中枢神経内に鎮痛作用のある物質を放出させ

痛みを抑制する機構を活発化させ痛みを伝える神経の興奮をブロックします。

また同時に体表の太い神経をも刺激し脊髄で痛みを反射性にブロックします。

また、筋肉の深さまで鍼を刺すと神経刺激を介して血行を改善させ

痛みの原因となっている発痛物質を洗い流してくれます。

 

通常激しい痛みがある場合、交感神経系は過剰に緊張し末梢の血管を強く収縮させます。

同時に運動神経系も興奮させますので、筋肉は硬くなり血管を圧迫して血行を悪化させます。

そうなると、発痛物質などの代謝産物が一層溜まり、さらに痛みを増強させることになります。

これがいわゆる『痛みの悪循環』と呼ばれる現象です。

鍼はこの悪循環をたちきります。

すなわち鍼刺激により内在性の鎮痛系を賦活させると

共に、筋緊張を緩め、血行を増加させます。

 

次回は、当院での治療をお話しさせていただきます。

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